ひらの青春生活応援事業とは、「平野 区内の高校に通う高校生への個別ソー シャルワーク業務」の総称です。経済的 階層化が進み、貧困や児童虐待、ひきこ もり問題などが混在する現在の日本の こども若者問題に関して、メディア上で は、たとえば「こども食堂」「塾クーポ ン」「高校生の語り合い」等の主として ソーシャルセクター/NPO が行う事業 類が注目されています。

けれども、5,000 万人ともいわれる経 済的下流階層に属するこども若者にと って(あるいは古典的な思春期の絶望を 深く抱える上中流階層のこども若者に とっても)、最も必要な支援の手段は、 個別に丁寧に支援していくこと(ソーシ ャルワーク)だと我々は考えます。

その、「一人ひとりの高校生を丁寧に 個別に支援し、ひきこもり等に潜在化させず、平野区に何らかのかたちで関わる 大人になってもらう」という理念を、平 野区に関わる大人、特に教育や福祉に関 わる人々の間で共有する必要があると 思います。

そのためには、ここにお届けする「ガ イドブック」のような媒体をつくり、そ れを携帯することが何よりもわかりや すく、重要です。

そのことが同時に、ソーシャルワーク にとって最も重要な「ネットワーク」を 形成していきます。

理念共有とネットワークという二大 目標に関して、このガイドブックは最も 便利なツールなのです。ご一読いただけ れば幸いです。みなさま、どうぞよろし くお願いします。〈officeドーナツトーク代表 田中俊英〉

 ※「ひらの青春ガイドブック」p50より

 

2022年に、「ひらの青春ガイドブック2」が発行され、2万字論文「高校生の青春を応援する」が上梓されています。

2024年は本事業9年目の年になります(^o^)